移住したての頃、よく聞かれた。
「なんでニュージーランドにしたの?」
そのたびに、それっぽい答えを返していた。教育環境がいいとか、自然が豊かとか、英語圏だからとか。嘘ではない。でも、どこか自分の言葉じゃない感じがしていた。
2年経った今、少し正直に話せる気がする。
最初は「正解を探していた」
移住を決めるとき、私たちは相当調べた。
ビザのこと、生活費のこと、教育制度のこと。比較サイトを読んで、ブログを読んで、SNSで先輩移住者の投稿を漁って。「NZに移住してよかった理由10選」みたいな記事を、何度読んだかわからない。
でも今思えば、あの頃の私は正解を探していたんじゃなくて、決断する勇気を誰かに借りようとしていた。
自分の選択に責任を持つのが、怖かったんだと思う。
2年経って、「なぜここか」が少しわかってきた
正直に言うと、今でも「NZが最高の場所だ」と断言はできない。
物価は高いし、日本ほど便利じゃないし、恋しくなるものも正直ある。
でも、ここで生活を続けたいと思う理由が、2つある。
ひとつは、娘の育つ環境として、ここが自分たちの選んだ場所だから。
デイケアの先生が娘の名前を毎朝笑顔で呼ぶ。外遊びが当たり前で、泥だらけで帰ってくる。「できた・できない」より「楽しかったか」を聞かれる日々。それが、私たちが望んでいた子育ての景色に近い。
もうひとつは、自分たちらしい生き方ができている実感があるから。
日本にいたころ、何かを決めるとき「周りがどう思うか」が頭にあった。ここではそれが薄い。近所の人も、デイケアのスタッフも、みんな自分の判断で動いている感じがする。その空気がうつったのか、私たちも少しずつ「自分はどうしたいか」を基準に動けるようになってきた。
「迷っている人」に伝えたいこと
移住を考えている人から、たまに連絡をもらう。
「決め手って何でしたか?」「後悔していませんか?」
正直に言う。決め手なんて、移住してから見つかるものだと思う。
移住前に完璧な答えを出そうとすると、永遠に動けない。情報をいくら集めても、自分の生活がどう変わるかは、住んでみないとわからない。
私たちも、来てみて初めて「ああ、ここでよかった」と思えた部分の方が多い。
怖いのは当然だ。でも、迷っている時間が長いほど、踏み出すのがしんどくなる気もしている。
移住は、人生の答え合わせじゃない。
自分で選んだ場所で、少しずつ「ここでよかった」を積み上げていくもの——2年経った今は、そう思っている。
まだ答えは出続けているけれど、それでいいと思えるようになった。それが、一番大きな変化かもしれない。
このブログは、私自身が移住前に探していて、でも全然見つからなかったリアルな情報を発信したくて始めた。
華やかな移住ライフでも、節約術でもなく、実際の生活を通して感じたことをそのまま書いていくつもり。
「こういうこと知りたい」「この点が気になっている」というリクエストがあれば、ぜひコメントで教えてください。書ける範囲で、できるだけ正直に書いていきます。

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