本記事では夫婦二人で乗り越える産褥期に向けて妊娠中にしておいた準備について解説します。
里帰りをせずに親の遠方なのでサポートしてもらわずに産後夫婦で頑張ろうと思っていますが、どんなことが起こるかわからず不安です。
わかります!私も夫婦二人で産褥期を乗り越えようと思っているので、経験者ママさんなどのお話を元に調べた準備を紹介していきます!
夫婦以外の家族のサポートなし&里帰り出産をしない場合の産褥期はいろいろなことを二人で乗り越えなければなりません。
ストレスなく幸せな時間にするために妊娠中にしておくべき準備をしましょう!
産褥期とは?どういう変化が起きているの?
約10ヵ月赤ちゃんを育てた子宮は、妊娠前と比べると容積が約2,000~2,500倍になります。
そして、大きく膨らんだ子宮によって他の臓器は本来とは違う位置に押し上げられます。
妊娠によって変化するのは内臓だけではなく、分娩の際に骨盤は大きく開きそれに伴い骨盤を支える靭帯が伸びます。また、それにより骨そのものにも負担がかかります。
妊娠状態を維持するためにホルモン分泌も通常とは異なるものになっています。
これらの変化は全治2ヶ月の交通事故にあったと同じ負傷に例えられることもある程、体にとって大きな負担となります。
その体の変化をもとに戻していく大切な時期です。
産褥期っていつからいつまで?どんな過ごし方をしたらいいの?
産褥期は一般的に産後6週間から8週間のことをいいます。「産後は寝ていた方がいい」とか、「無理をしないほうがいい」とは耳にすると思いますが、どんなことが起こってどんな理由で安静にしていた方がいいのかを見ていきましょう。
産後1〜2週間は赤ちゃんと自分を大切に!
産後1~2週間は特に自分の体と赤ちゃんのお世話を第一に考えて欲しい時期です。退院後も最低でも1週間は入院中と同様の生活を送りましょう。
できそうに思う家事もなるべく旦那さんに助けてもらい、赤ちゃんが寝たら自分も横になり体を休める時間にしましょう。お産後は骨盤の緩みと体内に残った胎盤を出すのと、血液からミルクを作るためかなり疲労しています。時間を見つけて横になること心がけてください。
どうしても必要な時以外の外出も控えることが推奨されています。食材の買い出しなども可能であれば旦那さんにお願いするかネットスーパーや宅食で注文するなどするのがおすすめです。
産後3週間目は軽い家事から始める
一般的に産後3週間が経過すると体が回復していき、徐々に体力が戻り始めると言われています。しかし、元の生活に完全に戻れるほど回復するわけじゃないので普段通りの家事をしてしまうのは避けてください。
この時期はまずは簡単な家事から始めてください。例えば、取り込んでもらった洗濯ものを座りながらゆっくり畳む、簡単な短時間の料理を作る(疲れたら必ず休んで!)など簡単なことから再開するようにしましょう。
緩んだ骨盤には長時間の立ち仕事はあまり良くありません。それを無視して無理をすると、その時は何も自覚がなくても将来尿漏れや子宮下垂の症状に悩まされる可能性があるので注意です。
産後4週間目は元の生活に戻りつつある
産前にできていた家事も徐々にできるようになってきます。
とはいえ、まだ産褥期であることを忘れないようにしてください。完全に体が回復したわけではないので、お腹に負担がかかるような重いものを持つのはなるべく控えましょう。やってしまいがちなのは、掃除のために重い家具を移動させてしまったり、濡れた洗濯物など重い荷物を運ぶのは体に負担がかかるので旦那さんにお願いして、体に過度な負担をかけないように元の生活に戻っていきましょう。
この時期まではお風呂はシャワーのみにしましょう。骨盤が開いた状態で湯船に浸かってしまうと子宮に雑菌が入ってしまうことがありトラブルに発展する可能性があります。
体が冷えてしまう人は足湯がおすすめです。
産後5〜8週間は完全に回復してくる時期
産後5週間以降は完全に体が回復してくる人が多い時期です。しかし、個人差があるので産後8週までは無理はしないようにしてください。
散歩やストレッチなど軽い運動が許される時期ですのでいきなり激しいものをするのではなく様子を見ながら気分転換に外に出て体を動かしてみてください。
体調が悪くなったらすぐに休むように心がけましょう!
産褥期に無理しちゃいけないってどこからが無理なの?
産褥期に無理をしてはいけないといろんな方から言われていると思いますが何をすることが無理をすることなのかはあまり明確にされていません。ずっと横になっているべきというわけではありません。詳しく見ていきましょう。
産褥期に控えたいこと
- 長時間の立ち仕事⇨出産のために大きく開いた骨盤が元の位置に戻るのを遅くしてしまいます。
- 重たいものを持つ⇨お腹に負担がかかり、体内に残った胎盤を無理に剥がしてしまうことがあり、子宮内に傷が残り予後が悪くなってしまう。
- 目を酷使すること(過度な読書やスマホなどの長時間使用)⇨いろいろな理由がありますが、産後は血液量が不足する傾向にあり、目の毛細血管に届く血液量が少なくなることで目が疲れやすくなり視力低下を伴う場合もある。
- 冷たい水を扱うこと⇨産褥期は体をできるだけ冷やしたくない時期。体の冷えから回復が遅れることになる。
- 栄養不足⇨産後の体型を気にしてダイエットしたり、食事の用意がままならず栄養不足になると体の回復と母乳を作るのにフル回転の体はダメージを受けてしまう。
産褥期を乗り越えるために妊娠中に夫婦でしておくこと
産褥期にしっかりとママが休めるように妊娠中にどのように対応していくかを決めておく必要があります。パパが全て変わりにするとなると仕事をしている場合かなりの負担となることも考えられるので夫婦でしっかり話し合いましょう。
私が実際に産褥期を夫婦だけで乗り切るために妊娠中にした準備を詳しくお伝えします。
私たち夫婦は
①里帰りはしない ②両親は遠方のため、お手伝いは頼まない ③周りに兄弟家族など頼れる人はいない
という、完全に夫婦以外のサポートなしで乗り切るという状況です。
食材宅配サービスへの登録
ありがたいことに現代は食材の宅配サービスや出来上がったお料理を宅配してくれるサービスなどが豊富にあります。
その中で、できるだけ体にいいものを食べたいと思い私が選んだのはコープ(生協)!
家の玄関まで、生鮮食品やお惣菜などを届けてくれる素敵なサービスです。
お住まいの地域によって、割引内容が異なるようですが母子手帳をもらった後の妊婦の方やお子さんがいらっしゃる方には配達手数料無料などの割引があるので気軽に登録し利用できます。
地域によってのコープのリンクは以下から飛べます。
【大阪】
はじまるばこ【札幌】
コープさっぽろ【岐阜・愛知・三重】
コープぎふ・コープあいち・コープみえ【東北】
コープ東北【岡山】
おかやまコープ【近畿】
コープきんき福岡在住の方は要チェック!地域限定のコープ2種
私は福岡在住なので以下の2つで悩みました。それぞれの特徴を紹介します。
エフコープ
- スーパーなどの商品に近いものが多く、比較的安価でお惣菜などの品数重視の方におすすめ
- 個別配送の場合、注文がない週も手数料がかかる。(妊婦やお子さんのいる家庭は毎週52円)
- 注文書で毎週注文できるが、インターネットやアプリでも注文可能。
グリーンコープ
- 有機や無添加といったこだわりのオリジナル商品が多く、商品に対する基準が厳しい。
- エフコープに比べると少し高価。
- 個別配送の場合は1ヶ月単位で手数料がかかる。(妊婦は妊娠期間と産後1年間手数料無料)
- 注文書で毎週注文できるが、インターネットでパソコン、スマホから注文可能。
私は簡単なものでもいいので家で作ったものを食べたいのでお惣菜系はあまり買わないのでグリーンコープに決めました。
みなさんもご自身に合ったスタイルの方を選んでください♪
出産後の家事についての対応を話し合っておく
出産後は旦那さんにヘルプを頼もうとざっくり考えていても、いざ!って時になにをどうしてもらいたいのか、本当に旦那さんができるのかなどを細かくシミュレーションして準備しておく必要があります。
洗濯物について
大昔とは違い現代は洗濯機があるので、ボタンを押して洗濯機を回すだけ〜と思って簡単にできると思っている旦那さんも多いです。
しかし、実際は室内で干すのか。外で干すのか。外で干すなら朝一に洗濯機をまわして、干す時間は旦那さんにあるのか。洗剤の使い分けは?柔軟剤の量は?ネットに入れる服はどんな服?干す時の注意点は?赤ちゃんの服と大人の服は分けて洗うのか?分けて洗うなら2回まわして干す時間があるか。
考えること、知っておいてもらうことはたくさんあります。
そこで、我が家の解決方法はドラム式洗濯機の購入。
結論からいうと、買ってよかったものNO.1です。
ドラム式洗濯機にしてよかった点は以下です。
- 重い洗濯物を洗濯機置き場から物干し竿まで運ぶ必要がない
- 天気の心配をする必要がない
- 柔軟剤を使わずに衣類がふんわり仕上がるので柔軟剤がいらない。
- 洗濯物の取り入れ作業がない。
- アイロンの必要がない。
どのドラム式洗濯機も優秀ですが、我が家が選んだのは「日立」。
おすすめの機種はこちら。ボタン式と液晶画面での操作式があり、ボタン式のこちらを我が家にお迎えしました。
ちなみにボタン式と液晶画面式では2万円くらい液晶画面式の方が高いですが、私たちは液晶画面にその価値を見出せなかったのでボタン式にしました。
液晶画面方式の方が好みであればこちらをご購入ください。
食器洗いについて
子供の哺乳瓶や毎日の食事の洗い物、そして洗い物のあとの食器をしまう場所をきちんと共有しておきましょう。
哺乳瓶除菌にはこちらがおすすめです。
掃除について
旦那さんが忙しかったり、ママの体力がないのであれば細かい掃除は少しの間しなくても死にはしません。
しかし、赤ちゃんが吸ってしまう可能性があるほこりはたまらないようにしたいものです。
そこでおすすめなのは、ロボット掃除機。
今ではいろいろな企業がロボット掃除機を出しているので迷われる方が多いと思うので私のおすすめを紹介します。
こちらは、掃除機機能はもちろん、水拭きもしてくれ、ゴミも吸い上げ式で毎回自己処理してくれるので、ゴミパックがいっぱいになるまでお手入れ不要なのでとってもおすすめです。
授乳&ミルク
昔は母乳第一主義の考えが主流で授乳はママがするものというイメージが強かったですが、ミルクの品質向上が著しく、最近では完全ミルクや母乳とミルクの混合授乳も珍しくありません。
授乳&ミルクで大きな問題になってくるのは、夜間です。
夜間はパパとママで分担して腹持ちのいいミルクをあげるという家庭も多いはず。そこで買っておいたら大活躍なのがウォーターサーバーです。夜間のミルクを作るのに、温かいお湯がすぐにでるだけで負担が全く違います。
私のおすすめはこちら。
また、完全母乳の方もパパに授乳を手伝ってもらうことができます。
搾乳機をつかって、母乳を常温保存、冷蔵保存、冷凍保存することができます。日々の夜間授乳に使うのであれば、常温保存と冷蔵保存がおすすめです。
それぞれの保管可能期間は以下の通りです。
新鮮な母乳の保存ガイドライン(健康な赤ちゃん向け)
保管場所 | 室温 16 °C~25 °C (60 °F~77 °F) | 冷蔵 4 °C(39 °F) 以下 | 冷凍 -18 °C(0 °F) 以下 | 冷凍したあとに冷蔵庫で 解凍した母乳 |
安全な保存期間 | 最大4時間が最適非常に清潔な状態*でさく乳した母乳は最大6時間 | 最大3日間が最適非常に清潔な状態*でさく乳した母乳は最大5日間 | 最大6か月間が最適非常に清潔な状態*でさく乳した母乳は最大9か月間 | 室温で最大2時間冷蔵で最大24時間再冷凍しないでください |
私のおすすめの搾乳機はこちら。手動より、電動が断然おすすめです。
専用の哺乳瓶があり、搾乳した母乳を直接入れることができます。繰り返し使え、冷蔵も冷凍もできるのでとっても便利なセットです。
最後に
これだけの準備をしておくと、ある程度の想定できる家事や負担の大きい赤ちゃんのお世話が少し軽減されます。
夫婦二人で乗り切ろうと思っている方や、ご家族のヘルプ期間が短い方などは参考にして環境を整えるといいと思います。
夫婦二人で大変な時期を乗り切ることで、ママとパパの自覚が芽生えこれからの育児がよりスムーズに夫婦で協力して取り組めるようになります!
一緒に頑張っていきましょう!
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