これって妊婦だから？お腹が張って痛い！こんな時どうすればいい？予防法と対処法

本記事では妊婦のお腹の張りの悩みについて解説します。

女性なら一度は体験したことのある、「お腹の張りによる痛み」立っていられないほど痛い時もありますよね。その症状が妊婦になったら頻繁におこります。詳しく見ていきましょう。

お腹の張りの痛みってどんな症状？

妊娠初期のお腹の張りは人によって症状や感じ方が違います。下腹部に何となく違和感があるだけの人もいれば、お腹がチクチクするような感覚がある人、お腹全体が張って苦しいと感じる人もいます。また、ガスによる張り以外にも妊婦には張りと感じる症状があります。

一般的な症状を見ていきましょう。

便秘やガスによるお腹の張り

妊娠中は黄体ホルモン（プロゲステロン）の分泌量が増えます。黄体ホルモンには腸の動きを鈍らせる作用があるため、妊娠中はお腹にガスが溜まったり、便秘になったりしやすく、お腹が張ることがあります。

足の付け根が引っ張られるような感覚

子宮を支える靱帯が引っ張られていることが原因で、足の付け根も引っ張られているように感じることがあります。それに付随してお腹が張っていると感じることもあります。お尻の奥や恥骨に痛みがあることもあり、その際は「腰痛」と感じる場合が多いようです。

お腹全体が張るような感覚

みぞおちからおへそ周り、下腹部にいたるまで張りを感じる人もいます。このようにお腹全体が張るのは、妊娠によって子宮自体が大きくなるのが原因です。また、子宮の筋肉が大きくなることや伸びる、子宮への血流が増えるといったことも一因だと考えられます。

下腹部がチクチクするような感覚

妊娠初期から中期で徐々にお腹が大きくなります。それにともなって表面の皮膚が引き伸ばされ、下腹部にチクチクするような痛みを感じることがあります。このときの引っ張り感を、「お腹が張る」という風に感じる人もいるようです。

いつからお腹の張りがおこりやすくなる？

お腹の張りは、妊娠３週目ごろから感じるようになってくる妊婦さんが多いです。主に妊娠初期にみられる症状のため、妊娠中期になるころには徐々にお腹の張りを感じることはなくなってきます。
妊娠中期になってもお腹の張りや痛みが続いている場合は、切迫早産やほかの病気にかかっているリスクもあるため、すぐに病院で診察を受けるようにしましょう。

お腹の張りの対処法は？

お腹の張りはいくつかの原因でおこります。その原因ごとの対処法を紹介します。

整腸作用のあるものを日常的に摂る

お腹の張りの原因となるガスのたまりは、腸内環境が乱れて悪玉菌が増えて起こるとされています。
腸内環境を整えるためには、規則正しい生活とバランス良い食事が基本です。
また、腸内の善玉菌を増やす食生活として、納豆やぬか漬け、味噌・醤油、キムチ、漬物、ヨーグルトといった、発酵食品が良いとされています。

お腹が冷えないようにあっためるアイテムを使う

あ体が冷えると血管が縮み、血液循環が悪くなります。 そして血液循環が悪くなると、筋肉は縮こまり硬くなります。 子宮は筋肉でできているため、冷えて循環が悪くなると収縮してお腹が張ってくるのです。 またお腹が冷えると腸の動きも鈍くなり、便秘でお腹はさらに張りやすくなります。

高橋ミカ監修　シルク腹巻き

しめつけや、お腹周りがダボつくのが嫌で、私は腹巻が苦手でした。しかしこちらの商品はシルクでできており、触り心地がよく、ダボつくこともないので毎日身につけています。また、吸湿性、放湿性がともに優れているので暑い季節の薄着時などにも使えます。洗濯のことも考え数枚もっているのがお勧めです！

めぐりズム 蒸気の温熱シート

どれだけ着込んでも体の深部が冷えるなんて時に大活躍のアイテム。
ホッカイロだと暑すぎるので、赤ちゃんにとっても暑すぎるかも？！と思いなかなかホッカイロを貼れなかった私にとっての救世主でした。肌に直接はらず、下着の内側面に貼って、おなかや腰を温められるアイテムです。40度くらいの快適な暖かさが5〜8時間継続します。蒸気を含んだやわらかい温熱が、大切なおなか・腰をじんわり深く温めてくれ、血行をよくしてくれます。

あずきのチカラ　お腹用

家の中でお腹が張ってきた！痛い！となった時にすぐに使えるアイテムです。
レンジで50秒ほど温めると、袋の中に入っているあずきがじんわりとお腹を温めてくれ、かなり痛みの軽減になります。これがないとこの冬は乗り越えられなかったかもと思うアイテム。

ガス排出に効果的な食品を摂る

生姜

生姜には、消化不良による膨満感を和らげてくれる働きがあります。生姜に含まれる成分のジンゲロールやショウガオールは、腸内のガスの排出を助け、お腹の張りを解消してくれます。他にも、からだを温める効果や代謝を促す効果もあるためおすすめです。

バナナ・アボカド

主に食塩として摂取されるナトリウムは、細胞内に水分を引き込む作用があるため、摂取しすぎると、お腹の張りの原因となります。そこで、バナナやアボガドの摂取がお勧めです。この二つには過剰なナトリウムを排出し、体内の水分バランスを適切に保ってくれるカリウムが豊富に含まれています。

他にもカリウムが多い食べ物には他にもジャガイモやホウレンソウ、ニンジン、ブロッコリーなどがあります。

ストレスを溜め込まないようにする

意外かもしれませんが、ストレスがお腹の張りの原因になることも多いです。妊婦はホルモンの影響だったり、いろいろな未知の体験によって不安になったりなどストレスを感じやすくなります。ストレスはガスの排出機能を低下させるため、お腹にガスが溜まる原因とお腹が張ってしまっているかもしれません。

忙しくても週に1度は趣味を楽しむ時間を設けたり、ストレッチをしてり、音楽を聴いたりなどでストレス発散するといいでしょう。少し横になって瞑想しながら安静に過ごすのもお勧めです。

ガス抜きのポーズをする

①床に横たわり、仰向けになる（なにか腰などが痛くならないマットなどを用意するのがおすすめ）

➁両腕で両ひざを抱え込む

③息を吐きながらひざを胸に引き寄せて、上体を起こす（お腹を潰さないように注意してください）

④太ももで下腹部を圧迫し、お尻をやや持ち上げた状態でキープする（だるまさんみたいなポーズです）

⑤ゆっくりと5回呼吸をして、身体を①の状態に戻す

ガス抜きのポーズにはリラックス効果もあるため、就寝前のストレッチとしてもおすすめです。お腹の張りが気になる方は、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください。

いろいろ試したけれど良くならなかったら

自己判断で市販薬をのまないようにしてください。必ず産院へ受診して医師に相談しましょう。

最後に

「ガス」の問題は恥ずかしさもあり、旦那さんにあまりオープンに言えなかったりする方もいるでしょう。しかし、これは妊娠によっておこっている症状なのです。恥ずかしがらずに、症状が重いときは旦那さんに体を温めるグッズを用意してもらったり、少し横になって安静になる時間をもらったりなど協力してもらってください。