本記事では妊娠中の卵巣の腫れについて解説します。
妊娠しているかの検査に行ったら、卵巣の腫れを指摘されました。これって大丈夫なんでしょうか?
私も、卵巣の腫れを指摘されたので、一緒にメカニズムや今後の動向、現状の経過などをみていきましょう。
子宮や卵巣はすぐに症状が出る病気もありますが、潜伏して気づいたら!という病気もあります。今回私も指摘された「卵巣の腫れ」とはどういったものなのかを一緒にみていきたいと思います。
初めての妊娠検査の時に医師に指摘されたこと
私は妊娠しているかどうかの検査をしてもらいに産院に受診した時に卵巣の腫れを指摘されました。
医師からの指摘内容
左側の卵巣は異常ないが、右側の卵巣が腫れている。中身をみると液体のようなので経過観察をしましょう。
この時の卵巣の大きさは5cm強と言われました。
今後どうするのか
卵巣の中身が液体の場合は萎んでいく可能性があるので経過観察していくことになりました。
卵巣が腫れているとは?実際何が起こっている可能性があるのか
卵巣の腫れと一言に言ってもどういった腫れなのかによって対応が変わってきます。どう言った症状があるのかみていきましょう。
チョコレート嚢胞
チョコレート嚢胞は本来子宮の内側にある子宮内膜が卵巣に発生することで起きる子宮内膜症の一種。 本来、卵巣に出来た内膜病巣は月経時に剥離して経血として出ていきますが、排出されない古い血液がたまり、板チョコ状の袋(嚢胞)を形成することを「チョコレート嚢胞」と呼びます。
大きなチョコレート嚢胞を持ったまま妊娠すると、妊娠して大きくなった子宮に押しつぶされて、嚢胞が破裂する危険性があり、妊娠中でも緊急手術を行う必要があることもあります。
ルテイン嚢胞
ルテイン嚢胞とは、妊娠初期に起こる卵巣の腫れです。これは、黄体ホルモンの影響で排卵後、卵巣の袋状のところに液体が溜まってしまう症状です。ルテイン嚢胞だった場合はしばらく腫れがつづきますが、15週をすぎたあたりから萎む可能性が高いと言われています。
良性腫瘍
良性腫瘍は、卵巣自体が大きくなっているもので、基本的には自然に小さくなりません。5〜6cm以上の大きさになると、捻転(卵巣の根元がねじれて激痛が起きる)や破裂(腫れが破れてしまう)など合併症が起きる可能性があり、10cmを超える場合には破裂に加え、出産の障害になる可能性や悪性腫瘍の可能性が考えられるので、手術をすることもあります。開腹手術と腹腔鏡手術どちらでするかはその時の判断になりますが、近頃は腹腔鏡手術の報告も増えているようです。
悪性腫瘍
卵巣の悪性腫瘍(卵巣がん)は、非常に大きな腫れの場合や、画像検査で腫れの内部に特有の特徴が認められた場合に疑われます。しかし、確定診断には手術をしてその病変を直接検査する必要がありますので、妊娠中でも原則手術をすることになります。
私の場合はどの原因の腫れなのか
私は以前に「チョコレート嚢胞」という診断を受けたことがあります。ですので、チョコレート嚢胞の可能性もあり、また、妊婦特有のルテイン嚢胞の可能性もあるという状況です。
医師の診断によると、中身は液体のようなので、今のところ腫瘍ではなさそうです。
2回目の妊婦健診の時の卵巣の状況
1回目の受診では5cm強といわれていた卵巣でしたが、2回目の受診では、6センチほどといわれました。先生が1回目と2回目で違ったので言葉の使い方の違いかもしれませんが、少し大きくなっているのかな?と不安になりました。
しかし、大きくなっているか聞く前に医師から、経過観察で大丈夫そうというお言葉があったのでこの日は何も聞かずに帰りました。
3回目の妊婦健診の時の卵巣の状況
前回は大きくなっているのかどうかを聞けなかったので、今回は必ず聞くぞ!と思いながら内診を受けました。やはり内診では卵巣の腫れはまだあると言われたので、医師に前回より大きくなっているかを聞いたところ
前回とは全く大きさは一緒です。というご回答でした。
引き続き経過観察をしていくといわれたので、これからも経過を報告します。
最後に
自分一人の問題であれば、何かあったら手術になるかも?くらいで済みますが、赤ちゃんに影響があるかもと言われたら不安になりますよね。でも、問題のない卵巣の腫れもあるのでストレスに思いすぎず経過観察をしていこうと思います。
私と同じような症状の方もいると思います。不安な気持ちだとは思いますが、私の体験談を読んで、自分だけじゃないと安心していただけたら嬉しいです。
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